京都2日目の朝、ホテルの朝食を済ませると清水寺方面行きのバスに乗車し昨夜降りたった清水道バス停から八坂道を目指します。 本日の予定は、数年前から練り上げた計画を遂行します。 おそらく誰もが現地でシャッターチャンスに苦慮する情景を踏破してきました。
八坂の塔へと続く八坂道は、以前テレビのドラマ内でロケ地になっていたのが印象に残っていたので京都に行ったらここの写真を 撮ろうという長年あたためてきた計画で、ようやくその思いが達成される時がきました。 何度となく現れる観光客や店舗の準備で荷物の搬入をする車などが消えるのを待ち、ようやく念願の写真を撮影することができました。 その後、八坂の塔の裏道に進み風情のある街並みも撮影すると二年坂の通りに進みます。 こちらも土曜日なのに早朝ということもあり人通りが少なく人の写り込まない良い写真が撮影できました。
そのあと、高台寺から八坂神社を経由して祇園へと向かいます。 高台寺は、今晩ライトアップされた境内を散策する予定ですので視察しながら通り抜けます。 祇園に入ると花見小路通りを経由し、通り沿いのだんご屋で休憩を挟み辰巳大明神のある白川沿いの通りへと進んでいきます。 着物を着た観光客や結婚の記念写真を撮影する新婚さんを交え祇園の街並みを記録に収めていきます。
その後、川原町通りのバス停まで移動すると今日の第2目的地を目指します。 昨日は、金閣寺を拝観しましたので、室町幕府繋がりで銀閣寺に行かない訳にはいきません。 庭園内は、さすがに修学旅行の学生が多く集団行動に阻まれ撮影も流れ作業の様に進むしかありません。 裏山からの景色は、箱庭の模型を眺めている様な情景です。銀閣寺の参道の食堂で軽く腹を満たすと再び歩を進めます。 銀閣寺から続く哲学の道をのんびりと散策していきますが、前方を占有する年配の集団に阻まれての前進ですので いやおう無く歩かされている状態です。
人ごみを避けるため西へ進路をとり真如寺へと向かいます。小高い位置にあるからか他よりは紅葉が進んでいます。
真如寺の山門を抜け隣の金戒光明寺をまわり終わるとマップを広げ残り時間の観光配分を検討します。 妻の収集した去年の資料では、隠れた穴場的な紅葉スポットがあるとのことでタクシーで一気に現地へと向かいます。
気前のいいタクシー運転手が進む山道は、軽自動車でないと枝が車体をこする程のタイトな道で門前の駐車場には、タクシーが1台 停まっているだけの期待はずれの様相です。 境内を進みますが、ガイドブックの写真とは、かけ離れた寂しさで裏山の天岩戸まで行きましたが、伸びしろが期待できないので 早々に引き上げることにしました。
地下鉄蹴上駅まで参道を歩いて下ると蹴上インラインを横切り日本中の禅寺の中で一番格式の高いという南禅寺へと進みます。 南禅寺境内の蹴上インラインから続く琵琶湖疏水の水道橋が寺院の敷地内まで続いています。 境内の建物と水道橋がそぐわないと感じるのは私だけでしょうか・・・・。 南禅寺から北に進むと永観堂に抜けます。こちらにも着物を着た娘さんやカップルが目に付きます。 たとえ外国人と解かっていても風情があっていいものです。 紅葉の色づきがいまひとつなので無駄なお金を費やして次のお寺を探すのも勿体無いので高台寺方向へと歩いていきます。
予定では、青蓮院のライトアップを見る予定だったので青蓮院の前の和風喫茶で開門までの時間を潰していましたが ガイド誌の見間違いで並んでから、さらに30分の待ち時間があると解かり高台寺の入場時間に支障があることに気付きました。 急遽、列を外れ高台寺へと急ぎます。高台寺へ続く夕暮れの駐車場から境内の外まで入場待ちの列が続いています。 高台寺では百鬼夜行のプロジェクションマッピングが流れているで人気が高く場内に入ってからも牛歩で舞台の場所まで進んで行きます。 境内の塀に囲まれた庭に解き放たれた鬼たちが放出される迫力満点の映像が5分程上映されています。 鑑賞し終わると観客は庭のライトアップへと移動していきますので境内は芋洗い状態です。 京都では、所々でライトアップが催されていますので入場するまでが大変です。
視線の先に八坂の塔が照明に照らされています。此処まで来ているなら今朝のアングルで夜の写真も撮影したい欲求が沸いてきました。 八坂神社界隈にも写真撮影に興じる人たちが溢れています。 二年坂から八坂道までの参道は、思い描いていた京都の風情満載の情景が、撮り尽くせないほど溢れています。 何十枚と撮影を続けていると帰路を急ぐ人力車が八坂道を上がってきます。 絶妙のタイミングで感動の1枚が撮影でき大満足のひと時を満喫できました。
ルンルン気分の状態で青蓮院のライトアップ会場まで戻ります。 青蓮院門跡の門前には、ライトアップの青い光が漏れており境内はどんな状態だろうと興味をそそられます。 こちらでは、不動霊場として国宝の青不動尊をおまつりしていることから青いライトアップを基調にしている様です。 庭園のライトアップも光の加減がソフトな感じですが、殿舎内に飾られている絵も興味をそそられる物が多々あります。 特に平安の屏風と風神&雷神が印象に残った寺院でした。 拝観後は、そそくさとバスに乗り込み前日同様、駅地下の定食のお店に入りビールを飲みながら今日の観覧を振り返ります。 明日の予定も充実した行動ができることを願うのですが・・・