今回は、秋の京都を散策します。京都駅に到着すると今回の宿泊のお宿、ホテル近鉄京都駅に荷物を預け最初の目的地、金閣寺を目指します。 当初の予定では、バスを利用して金閣寺に向かう予定でしたが、金閣寺行きのバス停には長蛇の列が延々と続いています。 バスに乗車するまでの時間も無駄にはできません。急遽、予定を変更してタクシーで直行することにしましたが、判断は正解でした。 タクシー運転手から情報を収集しながら市街を走行していきますが、バスに乗車していたら渋滞と各バス停に停車する時間が費やされていたでしょう。
京都の観光名所金閣寺(鹿苑寺)では修学旅行の学生や年配の夫婦などの観光客が撮影スポットの順番待ちの列に並んでいます。 紅葉は思ったほど進行していませんが、部分的に色づいた枝を交えて金色の舎利殿をファインダーに収めます。 庭園内を散策していきますが、殆ど紅葉していないのでこれといった撮影ポイントが見つけられず次の目的地へと移動していきます。
金閣寺から龍安寺までは距離はありますが、バスが来るまで時間もありますので歩いて行くことにしました。 次の観光スポットは龍安寺、こちらは石庭の枯山水で有名な世界遺産の観光名所です。 山門をくぐり鏡容池から回廊庭園を周遊し龍安寺の石庭へと歩を進めます。 時間的な状況なのか、観光客が少ない感じで比較的ゆったりと拝観できてよかったです。
龍安寺から10分程南西に進むと仁和寺に到着です。 仁和寺は、JRのコマーシャルでも有名な桜の名所で紅葉のスポットは殆どありませんが、納得のいく写真を撮ることができました。 観光客も少なかったこともあり境内をのんびりと散策できました。 庭園のすばらしさにも感動しましたが、偶然にも僧侶の参列に遭遇できたのが感動ものでした。
仁和寺の山門を抜けて5分程南下すると北野天満宮から帷子ノ辻駅までを結ぶ嵐電北野線の御室仁和寺駅に向かいます。 御室仁和寺駅は、中間駅としては珍しい駅舎が趣のある木造で京都の風情を演出しています。 途中の帷子ノ辻駅で嵐山本線に乗り換えて終点、嵐山駅に向かいます。
嵐山に降り立つと情景が一変します。京都と言えば嵐山と言わんばかりの人混みです。 渡月橋を渡り中ノ島まで進む橋上は、どちらかが車道に出ないとすれ違えない程です。 2年前に洪水により浸水した中ノ島公園は、ニュースで見た限りの悲惨な情景が思い浮かびましたが、現在は人で溢れています。 中ノ島の和食処で昼食をとり嵐山界隈に戻ります。 次に向かったのは、世界文化遺産の天龍寺で曹源池庭園を周遊し秋の風情を満喫します。 天龍寺裏山の庭園もあまり紅葉が進んでおらず看板の案内に導かれ嵐山竹林へと向ます。 竹林の緑を際立たせるのが光の差し込みです。当日も竹林の道を照らす太陽も昼過ぎということもあり天中位置から射し込みます。
竹林を抜けた先には、鉄道が交錯するトロッコ嵐山駅にて小休止となります。特に見るものも無くトイレ休憩を済ませると常寂光寺へと進みます。 山門から仁王門を抜け本堂横の山道を進むと多宝塔周辺で撮影を開始します。 色づきは、まだまだですが紅葉の移り変わりを交えて多宝塔を撮影していると和服の娘さんがファインダーに写り込みます。 情緒にひたっていると近づく和服娘からは中国語と思われる話し声が聞こえてきます・・・・・。 境内での撮影は、人混みをいかに避けながら撮影するかの勝負となります。努力の成果をご覧ください。
ここからの計画は、最終目的地への移動までの時間を考慮した観光になります。 京都の観光は、門をくぐるごとに拝観料が発生するのでやみ雲に観覧していくと膨大な金額を支払うことになります。 京都の街路地には、随所に撮影したくなる情景があります。紅葉が進行していない当日は、街並みの景色が救いになります。 期待していた清涼寺も時期尚早で初秋の状況です。
多少時間にゆとりがあったので足を延ばして大覚寺へと歩いていきます。 時代劇の撮影といえば大覚寺という程、撮影場所の提供に寛大なお寺で勅使門のシーンは、必殺シリーズ定番のロケーションです。 日も傾きかけた境内や庭園も朱色やピンクとぼやけた紅葉が印象に残る状態でした。
嵐山駅周辺で軽くお腹を満たしながら日本酒の利き酒を堪能しお土産の漬物を買った後、嵐山駅構内の足湯で疲れを癒します。 ここでのんびりしているのは夜景の清水寺に到着までの時間潰しです。 嵐電本線を四条大宮まで移動するとバスに乗り換え清水道バス停に向いますが、手前の五条坂を通過する際に見た沿道には観光客がひしめいています。 当然のことながら清水寺までの清水道は、足元を見ることができないほどの混雑です。
清水寺の真髄、清水の舞台も見頃には、まだあと10日は掛かりそうな状況ですが、来たからには それなりの画像を残したいと三脚の使えない境内で奮闘します。 三重の塔がライトアップされていますが、紅葉していない木を覆い隠すように手前の赤みの増した枝を写り込ませてなんちゃって紅葉を演出しています。 清水寺の夜景をもっと堪能したいのですが、写真撮影も程ほどにして駅中ホテルに戻ります。 まだ、夕食をすませていないので駅地下のレストランで閉店間際に入店しビールで疲れを癒しつつ京都料理で本日を絞めようと思います。